大事にしていた原付が一瞬で廃車になりました。
ほとんど私側のみの過失で交通事故を起こしました。
私は50ccの原動機付自転車に乗っていました。その原付はヤマハのマニュアル車で、生産が終了しているものでした。レトロな見た目と、原付でありながらもかっこいい見た目のそのバイクに一目ぼれした私は、そのバイクに乗るためだけに原付の免許を取得したのです。
そしてある冬の日。時間は確か20時ごろだったでしょうか、仕事が終わり、まっすぐ家へと帰っていた時のことです。
まっすぐ前を向いて運転していた私は曲がり角を曲がった直後、前方のなにかにぶつかり、そのまま原付ごとも横に転倒してしまいました。なにがおこったかまったくわからず、パニックでした。幸い人通りのない道だったので、私が座り込んだままでも通行の妨げになることはなかったのですが、体はそこらじゅう痛くて、特に膝がじんじんして立ち上がれませんでした。
結論からいうと私は駐車しているワゴン車に後ろから突っ込んでいました。
確かに曲がった先すぐの場所ではありましたが、明るい時間であれば絶対に気づいたであろうはずの場所です。でも私には一切見えませんでした。よそ見もせず、まっすぐ前を向いては知っていたのに、です。
相手の運転手さんが車内にいたのですが、幸いにもその方にけがはありませんでした。また、曲がり角であったため減速していたこともあり、車にも軽いへこみと小さな傷がついただけだったのです。
その後は急いで警察に連絡をしました。事故の状況を確認してもらい、飲酒検査などを行いました。
この1件で、私はバイクを運転するのを辞めました。大切にしていたバイクはぼこぼこで、廃車にするしかありませんでしたし、自分が信じられなくなってしまったからです。
今思い返しても、どうして車が見えなかったのかわかりません。しかし事故というのはこうして起こるものなのだなと身をもって理解した、衝撃の体験でした。