通り過ぎ去ったはずのクルマがバックしてきて、背中から跳ねらられました。
自分の前を通り過ぎたはずのクルマにバックで背中から跳ねられた経験があります。
もう10年近く前のことになりますが、私は土曜日の朝の9時過ぎに住宅街にある公園の沿いの道路を、進行方向に向かって左側の歩道を歩いていました。その道路は両方に歩道がある2車線の道路で、反対側には2階建てで屋上に駐車場を持つスーパーマーケットがありました。静かな住宅街の土曜日の朝とあって、他に歩いている人もなく、走っているクルマもありませんでした。
駅に向かって歩いていると前方から1台の乗用車が走って来ました。駅に急いでいた私はそのクルマが自分の横を走りすぎるのを待って、後方からも接近するクルマが無いことを確認して、反対側の歩道に斜め横断を始めました。しかし、もう少しで車道を渡りきるというところで、背中からクルマにはねられてその場に倒れこみました。
そのとき私を跳ねたクルマは、先ほど反対側に走り去ったはずの乗用車でした。その乗用車がいきなりバックをしてきて、私に気づかずにそのまま跳ねてしまったのです。
なぜそうなったかというと、その乗用車は走り去った先にあるスロープからスーパーの屋上駐車場に向かおうとしていました。ところが、スーパーが開店前ということで、スロープの入り口がまだ閉鎖されており、ドライバーは手前にある一階正面玄関前の小規模な駐車スペースにクルマを止めようとして、後方をよく確認しないままバックを始めてしまったとのことです。
近くの横断歩道を渡らず、車道を斜め横断した私にも落ち度がありましたが、まさか一度通り過ぎたはずのクルマにバックではねられるとは思ってもいませんでした。
幸いけがは膝のねん挫と打撲程度で済みました。ドライバーも、彼がかけていた保険会社の担当者も、素早くかっつ真摯に事故対応をしてくれましたので、その事故が後を引くことはありませんでした。
それ以降、どんなにクルマの通行料が少ない道であっても、車道を渡るときは左右をよく確認して、直角に渡るようにしています。